丹生屋★海外投資通信簿

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そうだ、おうちを買おう (8) 住宅ローン 5 団体信用保険の保障内容

購入が本気になると、住宅ローンを検討しました。
まずは、口座のある銀行や会社で提携している銀行がないかを確認しました。

借入金額と期間、各社の金利の高低はもちろん、いろいろな検討軸があります。

 

 

団体信用保険の保障内容

今回、悟りました。住宅ローン検討の本丸はここだと!
金利は各社横並び比較が可能で定量的に優劣がつくため競争が働き、お金を貸すということに対する金利はほとんど差が出ません。
選定を難しくしているのは、付随する団体信用保険の保障内容が各社異なり、様々な選択肢があるためです。
自分が自分のリスクをどうとらえ、団体信用保険の保障内容とコストを判断するという作業がやっかいなのです。
働き盛りで健康である自分が、このローン返済期間中にどう老いていくか、想像する作業。老いというあまり考えたくない未来に向き合わなければならないのです!

と興奮したところで、保障のポイントはこのへんでしょうか。

 ・がん保障があるか
   →がん診断により、ローン残高が50%になるか、0円になるか

 ・x大疾病に対応か
   →診断により、ローン残高が50%になるか、0円になるか

 ・医療保障がついているか

 ・その他(所得保障など)がついているか

つければつけるほど高くなります。
利息に上乗せされ、%で高くなりますので、自分の借入の場合に実額でいくらの上乗せと考えられるか、確認が必要です。

 

1. がん保障があるか

がんの診断が下れば、ローン残債が50%か0円になります。
要不要の検討軸は下記を考えました。

 ・がん罹患の確率とローン残債のバランス
  →若い間はがんの確率は低いが、ローン残債が多いため、万一罹患した際は生活への影響が大きいです。
   年を取るとがんにかかりやすくなりますが、ローン残債も減っていたり、子どもも自立するので、お金の心配は減ります。その頃に資産形成できていれば、一括返済も考えられます。
   団体信用保険は最低限、死亡した場合は残債がゼロになる死亡保障がついています。なので、経済的に苦しいのは、生きている闘病期間中だと思われます。
   若い間に罹患するリスクをどう考えるかだと思いました。

 ・がん保険をかけるより安い
  ローン残債と同じ金額のがん保険は高いです。がん保険が必要であれば、住宅ローンの団体信用保険のがん保障の方がオトクです。すでにがん保険を利用していれば、二重に必要かどうか検討すべきだと思います。


2. x大疾病に対応か
3大・5大・10大疾病など、増えるごとにいろいろ手厚いように思われますが、その病気にどれくらい罹患する確率があるでしょうか。
また、どのような状態になれば保険金がでて、それがどれくらいの期間もらえるのか、確認しましょう。


3. 医療保障がついているか
入院一時金や入金日額いくら、などがあります。別途医療保険を契約していれば二重になります。住宅ローンの団体信用保険ではなく、個別にかけた方が保障の内容や変更の場合に自由度が高そうです。

健康保険で、高額療養費制度もあるので、実際どれくらい支出が必要でしょうか。


4. 入院日数が何日以上となった場合に、保険がその月のローン返済をしてくれるか、などです。
会社の傷病休暇や就業規程を確認して、給与が出る期間を確認して、それ以上入院するリスクがあるかどうか。


2.3.4の注意点は、入院や不就業期間が何日続いたら給付金が出だすかです。
1ヶ月の入院はもしかしたらありえるかもしれませんが、1年以上の入院はどうでしょうか。

これらのことを考慮しますが、自分の年齢、健康状態、現在の資産状況、家族への備え、リスクの考え方など、千差万別です。
銀行の住宅ローン担当者、保険会社の営業担当者、不動産業者、保険代理店と兼ねているファイナンシャルプラン事務所に聞いても、自社への利益誘導をするでしょうから中立な話は期待するのは難しそうです。結局自分で考えて判断するか、しがらみのないファイナンシャルプランナーに相談料を支払って相談することになります。


結局私は、以下の要素を踏まえ、「シンプルイズベスト」という考えのもと、できるだけ特約を省いたプランで行くことにしました。ただ、がん保障だけは金額が割安なら検討します。


・住宅ローン控除が切れるタイミングで繰上返済を予定しており、実質の借入期間は10年程度で考えていること。この先十数年をカバーすればよい。

・返済期間20年(繰上を考慮した場合十数年)のうちにがんの発症率は低いと判断しました。
がんの統計2022によれば、男性の65%が生涯に1度はがんになるようです。
ただし、~49歳で2.8%、~59歳で7.8%、~69歳で21.6%、~79歳で43%です。返済期間中は大丈夫なのではと思いました。"絶対"はないですけどね。

ちなみに、がんにかかって死亡するリスクは、~49歳で0.5%、~59歳で1.6%、~69歳で5.5%、~79歳で13.5%です。生涯平均では、26.7%です。つまりがんにかかることが死亡することを意味するわけではありません。

ただ、闘病が長引いて不就業→退職という流れは心配です。この辺は掛捨ての医療保険でカバ-を検討しようと思います。

決めるのは、本審査の時なので、まだ少し余裕があります。
また、何社かの銀行に審査を依頼しており、審査に通った中からベストなものを選択する予定です。