丹生屋★海外投資通信簿

米国株を中心に投資してるDiary

そうだ、おうちを買おう (9) 住宅ローン 各銀行のインプレッション

いろいろな銀行に住宅ローンを申し込むことにしました。
金利や団体信用保険の内容が銀行ごとに異なることや、審査に受からないことも考えられるので、1つの銀行に絞る必要はありません。
個人情報を洗いざらい銀行に知らせることになるので、多くの銀行に住宅ローン審査を依頼するのはできれば避けたいのですが、やむを得ません。後で営業電話がかかってこないことを祈るばかりです。

私の場合は、借入金額は金額も少なめで、物件金額に対する割合も小さめですし、自身に借金なし、属性も悪くないであろうことから、ローン審査は受かるだろう、とカンタンに考えていました。

 


1社目:住友信託銀行(対面)

従来の店舗型です。ネット予約ができますが、1週間先まで満席でした。急いで話を進めたかったので、電話で予約して相談しました。結果3日後となりました。

さすが、信託銀行です。店舗も接客サービスも良い感じでした。もしや個室かな、と思いましたが、横とはついたてだけで隔てられた普通の窓口でした。他に人はいませんでしたが・・・。個室はやっぱ億の案件じゃないと入れてくれないのかな。
対応していただいたのはFP2級の方でした。

本審査並に書類をそろえて持参しました。もうドンドン審査を進めて行きたい旨を伝えると、まずは書類のコピーからとなりました。申込書を記入している間に、書類をコピーしていました。


コピーが一通り終わってから、ローンの説明に移ります。
確定申告書を見れば、そこそこの金融リテラシーがあることがバレますから、「よくご存じかと思いますが、・・・」とけっこう説明をはしょられました。
悪い感じはしなくて、一般知識ははしょりつつも、この時点で意識していなかった保証料の支払い方法の違いによる返済額シミュレーションもあり、効率的でよかったです。
もしローンに余り詳しくなくても、しっかり説明してもらえると思います。私は雰囲気にのまれて、ええカッコしてしまって、あまり聞けていなかったかもしれません。

訪問した日は事前審査の申込でしたが、書類をそろえていたので本審査に近い確認ができるものと思います。
早く進めたいので、審査のスピードアップをお願いしました。が、さすがに2週間とかでは無理のようでした。1週間で事前審査、その後来店して本審査の申込だそうです。

3日後、電話がありました。結果は・・・落ちました!
電話の上では物件の属性が原因でした。ショックでした。ケチのつく物件つかまされたのかよ!物件価格が安いなと思ったのには理由があったようでした。法律違反ではなく、住むには問題はないそうですが、銀行の社内審査でNGだったそうです。他の銀行ではその点は問われませんでした。
ちなみに不動産屋がその点に言及がなかったことに、妻はけっこう怒っています。

落ちたのがショックで、「やばい!審査って落ちるんだ!」と危機感が生まれ、3社目以降も手を広げることにしました。

 


2社目:Paypay銀行(ネット)


ネットでの対応です。事前審査を送ったところ、自動メールかもしれませんが早い返信でした。
本審査の手続きの書類がそろわず、事前審査結果から数日たったところで、電話がかかってきて、どんな状況か確認がありました。「本審査をお願いするつもりだが、書類を取り寄せて待ってるところ」、と伝えました。

本審査は、スキャンした書類をどんどんアップロードしました。一度に5ファイルしか送信できませんが、計25MBくらいまで一度に送信できたのでストレスはなかったです。
また、提出書類の履歴が見られて、どのファイルを送ったか確認できてよかったです。

メッセージボードによるコミュニケーションです。レスポンスは早く、次の日は何か返事がありました。

追加で書類を要求されました。越境の状況のことでした。当初より不動産屋から説明はありましたが、「これくらいの軽微な越境は、密集地のこの辺では普通ですよ」、といった軽い感じだったのですが、妻は細かく気にしていたのでした。
急遽、越境状況を現地で不動産屋に詳しく教えてもらい、写真を撮って資料にまとめました。範囲や程度・コメントを記入したり、見やすくしたつもりです。
その結果、審査は合格でした。本審査で最初の書類をアップロードしてから、6営業日でした。

その後、リフォームの内容を不動産業者と詰めていて、1~1.5ヶ月は銀行とはコミュニケーションはありませんでしたが、催促や状況確認はありませんでした。


3社目:新生銀行(現 SBI新生銀行)

店舗もありますが、ネットで申込み、ネットでの対応です。事前審査という名前ではなく、いわゆる本審査から始まる感じかもしれません。当初から、フルで書類を出します。

1つのファイルが5MBまでだったので、PDFを分割するのが面倒でした。
最新のAcrobatでは指定容量に分割してくれる機能があるようですが、ソフトを買う余裕はないので、手動でページを抜き差しして調整しました。
(PDF編集ソフトの準備をおすすめします)

ファイル自体は、Paypay銀行の時に使ったファイルがほとんどで、新たな書類は、住民税の課税決定通知書だけでした。

会社に在籍確認の電話をしてもいいか?と確認がありました。職場への電話が不都合な場合は、給与明細でもよいようです。が、在籍確認のための提出という名目なのに、裏面の実際の給与金額部分もだせ、というのは目的外で気になりました。

給与明細を提出してから、3営業日で審査承認の電話連絡がありました。
結局、最初の申込から2週間といったところでした。

メッセージボードによるコミュニケーションで、次の日の夜は何らか返事がありました。

リフォームの内容を不動産業者と詰めていた1~1.5ヶ月は、1~2週間ごとに状況どうですか?と電話がありました。毎回リフォーム業者と相談中です、という返答をしました。
私としては、うそをついていたり、無駄に引き延ばすつもりはなくて、キッチンと風呂の見積もりが住宅設備メーカから出るのが遅く、どうしようもない状況でした。
ときおり「どういう相談中ですか?前回~とおっしゃっていましたよね」と食い下がってきたりして、ちょっと頻繁でした。


4社目:関西みらい銀行

従来の店舗型です。住宅ローンは夕方や休日に相談ができる店舗があります。
ネット予約ができますが、急いで話を進めたかったので、当日定時後に訪問可能か電話しました。さすがに当日は空きがなく、翌休日に店舗に行きました。ベテランのおっちゃんが応対してくれました。
書類は全部持参しました。コピーを取っている間に申込書に記入します。
確定申告をやっていることや、すでに何社か申し込んでいることを伝える一方で、当方から見た関西みらい銀行の利点を伝え、意欲を見せました。
ローンの金利や団信の内容の概要説明が厚めでした。帰りには、粗品をいただきました。

事前審査は1週間だそうで、その後本審査の申込だそうです。確かに1週間後に電話があり、事前審査はOKとのことで、本審査の申込のための来店予約をしました。
追加の書類は、住民票と印鑑証明を各2通ずつ必要でした。(銀行と保証会社用) 各1通あればいいやん、と思いましたが。

本審査のため来店し、用紙を記入しました。だいたい同じ内容ですが、印字してあったので名前・住所と、保証料負担方式と団体信用保険の種類を記入するくらいでした。

職場へ確認電話するがよいか、という確認がありました。私事で金融機関から職場に電話があると、職場で変な噂がたっては困るので、銀行名は伏せてもらうようにしました。
職場に電話がありましたが、名前しか名乗らないので、うちの会社の応対者が取り次ぎせず、何回か電話を取り逃しました。いつもの銀行担当者から、何度かトライしているが取り次げない、と連絡があったので、時間を指定しました。その結果、うまくいきました。銀行の問題ではありませんが、自社の電話応対については準備しておく必要性を感じました。
審査結果は、その職場電話から1週間ほどとのことでした。

後で、確定申告と納税証明書が3年分必要と言われました。追加で要求がある点と、他社が2年分しか要求されなかったので多い点が残念です。交渉したところ、一旦今の書類(2年分)でいいとのことでした。

応対が、ちょっと早口だったのと、聞きたい事柄の的を射てない(はぐらかし)が入っていたこと、先方におっちょこちょいがあって再来店が2回発生したことが、ちょっと残念でした。通勤途中のため、それほど負荷は感じませんでしたが・・・。

リフォームの内容を不動産業者と詰めていた1~1.5ヶ月は、当初2回ぐらい状況どうですか?と電話がありましたが、1ヶ月ほどかかりそう、というと電話を控えてくれました。
銀行ではないですが、保険代理店から説明したいとのことで何度か平日昼間に電話がありました。

結局この銀行に決めました。


5社目:楽天銀行

ネット対応です。楽天といえば日本のIT企業の雄ですが、今回の応対では他のネット型銀行より残念でした。

残念な点①
書類の送付が、アップロードではなく、なんと郵送。
申込をして2日後に申込キットが届きました。申込書はほぼ印字されているのですが、送付書類のコピーを取らなければなりません。重要事項説明書はページ数も多いですから、めんどくさいのなんのって。

すでに他の銀行用にスキャンしたPDFがあったので印刷すればいいのですが、うちに見開きが印刷できるA3のプリンタはなく、コンビニなどに行かなければなりません。
スキャンしていない人なら、コンビニで長時間に渡りコピーすることになると思われます。

残念な点②
住民票、納税証明書、住民税の通知書は原本が必要です。
特に納税証明書は、電子申請をしてPDFで発行してもらったので、書面の原本は税務署に行かなければなりません。住民税の通知書も、提出してしまうと手元に原本がなくなるし(再発行不可、課税証明書が代用)。面倒です。

残念な点③
メッセージボードは、webメールのような感じで、何に対する返信だったか、先方の直前のメッセージが見にくいです。LINEのように会話が一画面で見られません。
メールのように、「> なんとかかんとか」と下にチェーンメールをつけていくことは可能ですが、チェーンが長くなっていきます。
他社はLINEのような感じで、トピックが大きく変わる場合はスレッドを変えられます。

残念な点④
メッセージのやりとりについても、下記のような感じでした。

・初回メールで、「ご提出いただいた申込書一式はお返しすることができません。(HPにも記載しております)」と、わざわざ2度記載していて、強調してくどく、面倒を避けたい気がありあり。原本を要求しているため、返却の問い合わせが多いのだろうと推測。
取得には費用がかかる書類もあるので、ローンの申込みが不成立の場合は、原本は返却してほしいです。

・「~してる」と表現があり、ビジネスでの言葉遣いがなってないこと

・最初のメールで他社相見積もりか聞いてきていること。
普通は審査もあるので相見積もりするだろうし、相見積もりしていなかったら高い金利を提示する気なのか?いろいろ勘ぐってしまいます。
関係が温まっていない段階で即客の選別をし始めているのが気になりました。聞いてもいいし正直に答えるけど、初回メールはふさわしくないと感じます。実際新生銀行は、ある程度審査が進んだ時に、電話で何かのついでで聞いてきたので、気になりませんでした。

・文面が、ひな形感ありありで、温かみがないこと。当然ひな形を利用することは問題ないですが、文字のやりとりしかありませんので、相手がネガティブにもとらえる可能性のある文章をひな形に用いる必要はなく、書き方はいくらでも工夫はできるでしょう。

細かいことで気にならない人もいるかとは思いますが、私は職業柄、会社を"見抜く"業務も行っているので、気になりました。対顧客でこういう細かい点がダメな担当者を配置している会社は、やっぱりそれなりで、後々トラブルや気の悪い思いをする可能性が高いです。
長期間付き合っていくことになるし、こちらは人生最大級の大金を扱うので、やっぱり銀行にはちゃんとしてほしいと思いました。業務品質が期待するレベルに達していませんでした。
また、楽天グループは、ルールを頻繁に変えるので、長期の関係構築は難しいイメージです。
そんなわけで、当面は他の銀行を優先し、進めるかは上記の銀行の審査結果次第とし、楽天銀行は保留しました。
その後、特に催促されることなく、コミュニケーションは発生せずに終了しました。


6社目:住信SBI銀行

住信SBI銀行はネット型と対面型があります。ネット型は住友信託銀行の単なる募集代理なので、対面型を検討しようとしました。
電話でネット型と対面型の違いを聞いたところ、当然ながら募集代理の手数料が乗っていることが確認できたのでネット型はやめました。

対面のSBIマネープラザは、新生銀行との共同店舗のようです。ということは、すでに進めている新生銀行と同じプロセスと思いましたので、対面もやめて、住信SBI銀行はパスしました。
年齢がやや高かったため、団信に上乗せ金利がかかってしまって安くないのも理由です。

 

このように、私の場合は、各社このように進み、感想を持ちました。